ハーバード式絵本の読み聞かせ「ダイアロジック・リーディング」で子どもの能力を伸ばす!

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sorakumo

絵本の読み聞かせしてるけど、効果的な読み方ってあるのかな?
どうせ読むなら子どものタメになる読み方をしたい!

こんな悩み、ありませんか?
我が家も毎晩、絵本の読み聞かせをしているものの、今の読み方でいいのか疑問に思っていました。

そんななか、この本に出会いました。

思考力・読解力・伝える力が伸びる ハーバードで学んだ最高の読み聞かせ
著: 加藤 映子
出版社: かんき出版

いつもの読み聞かせにあることをプラスするだけで、子どもの能力が飛躍的に伸びる方法があるというのです。
その名も「ダイアロジック・リーディング」

結論からいうと、読み聞かせの最中に親子で「やりとり」をするだけで、「自分で考える力(=思考力)」や「読解力」、「自分の意見を言う力(=伝える力)」などを伸ばすことができるというものです。

この記事で分かること

1.ダイアロジック・リーディングとは何か?
2.ダイアロジック・リーディングで伸ばせる子どもの能力
3.ダイアロジック・リーディングのやりかた
4.今までの読み聞かせはダメなのか?

著者の加藤映子さんは、ハーバード大学教育学大学院で「絵本の読み聞かせ」を研究している専門家。過去にはテレビ番組「世界一受けたい授業」にも出演して、ダイアロジック・リーディングを解説されています。

こちらの本を読んで、読み聞かせの仕方に悩むママパパの役に立つはず!と思いましたので、シェアします。

この記事を読むと、1日15分で今日から実践でき、思考力・読解力・伝える力が伸びる最高の読み聞かせ法が分かります。

目次

ダイアロジック・リーディングとは何か

ダイアロジックとは、「対話(dialogue:ダイアローグ)の」という意味です。

アメリカでは1970年代から「絵本の読み聞かせのときの親子のやりとり」に関する研究が進められているとのこと。
親が読んで子どもが聞くだけじゃなく、そこでいろいろな言葉をやりとりすることが様々な効果をもつことが検証されてきました。
その流れのなかで、ホワイトハースト博士らによって提唱された読み方が「ダイアロジック・リーディング」です。

つまり、親がお話を読んでいき、子どもはそれを黙って聞く、というやり方ではなく、絵本の内容に関して子どもに質問しながら読み聞かせする、というやり方です。

ダイアロジック・リーディングで伸ばせる子どもの能力

ダイアロジック・リーディングを行うと、下記の5つの能力を伸ばすことができると言われています。

見る力(観察力、注意力、感受性)
・聞く力(傾聴力、集中力、記憶力)
・知識・語彙力
・考える力(論理的思考力/分析力、想像力、俯瞰力など)
・伝える力(文章構成力、主張する力、表現力、書く力)

親が一方的に読むだけの習慣を続ける場合、これらの能力のうち確実に強化されるのは、「聞く力」です。
一方、鍛えるのが特に難しいのが「伝える力」。伝える力は、これからの社会を生き抜く上でも重要なスキルです。
そんなスキルをダイアロジック・リーディングは効果的に伸ばしてくれます。


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「考える力」や「伝える力」、育ってほしい!!

ダイアロジック・リーディングのやりかた

ダイアロジック・リーディングは、「PEER」と呼ばれるシーケンス(順序)に沿って行われます。

P:促進 Prompt・・・本について何か発言するように「促進する」
E:評価 Evaluate・・・子供の発言に対して「評価する」
E:拡張 Expand・・・子供の発言を「拡張する」
R:反復 Repeat・・・子供の理解を促進させるために「反復する」

ダイアロジック・リーディングでは1回の対話で、この「PEERシーケンス」が一巡することを意識します。
ちなみに、ホワイトハースト博士は、初めて読む絵本は一度は通しで読んで、2回目以降は「PEERシーケンス」の対話を1ページに1回行うことをすすめています。

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難しそうに見えるけど大丈夫!難しく考える必要はありません!

我が家での実例

この間子どもが図書館から借りてきてドはまりした下記の本で実践してみましょう。

109ひきのどうぶつマラソン [ のはなはるか ]

E:評価
(親)ほんとだ!キリンよく見つけたね!

E:拡張
(親)首が長いキリンだね!キリン、この前動物園で見たね!キリンのどんなところが好き?→(子)かわいいところ!

R:反復
(親)そうだね、キリンかわいいもんね!

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絶対PEERの順番でやり取りしないといけないわけじゃないです!
たとえば、子どもの言葉を起点に、E(評価)→E(拡張)→R(反復)としても全く問題なし!

今までの読み聞かせはダメなの?

そんなことはありません。

著者も従来の読み聞かせを否定しているわけではありません。

”親が読んで子どもが黙って聞く”というのは、「物語の世界に深く感情移入すること」「想像力を働かせること」「人の話を静かに聞くこと」といったことが重要な教育効果を持っていることを本の中でも述べられています。

我が家に関しては、ぶっちゃけ毎回この読み方を実践するのは厳しいです!
我が家は毎晩寝る前に3冊読むことを習慣にしているのですが、3冊全部これをやっていたら時間が足りません、、、
3冊のうち1冊はダイアロジック・リーディングを取り入れるなど、できる範囲で実践できればいいのかなと思っています。

まとめ

子どもの能力を伸ばす読み聞かせ法「ダイアロジック・リーディング」について紹介しました。
難しそうにみえますが、いざやってみると意外と簡単です。
「自分で考える」や「伝える力」など、これからの社会を生き抜くための基礎力を育てることができるはず。ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

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