「うさぎのさとうくん」という絵本をご存じでしょうか。
私は図書館で最近出会い、その内容に感動しました。
理由は、他の絵本ではなかなか見ることができない発想力のすごさ。
子どもに毎晩絵本を3冊読み続け、年間1000回以上絵本に触れている我が家でも、このような絵本は初めてでした。
ぜひ実際に読んでみていただきたい一冊です。
うさぎのさとうくんシリーズは全部で4種類発刊されています。
- うさぎのさとうくん
- うさぎのさとうくん つきよ
- うさぎのさとうくん こうちゃのうみ
- うさぎのさとうくん あさひ
どの作品もとっても素敵です
- かわいい絵の絵本を探している
- 他の絵本とは一味違った絵本を読みたい
- 子どもの発想力を高めたい
こんなママ、パパにオススメです。
この記事では、6歳の我が子も私も大好きな「うさぎのさとうくん つきよ」を紹介します。
「うさぎのさとうくん つきよ」の情報
タイトル | うさぎのさとうくん つきよ |
作・絵 | 相野谷由起 |
出版社 | 小学館 |
発行日 | 2008年9月18日 |
ページ数 | 60ページ |
おすすめ年齢 | 5、6歳~ |
図書館でたまたま見つけ、表紙に惹かれて読んでみた一冊。
大当たりでした!
「うさぎのさとうくん つきよ」のあらすじ
うさぎのさとうくんはある日うさぎになりました。
いつものようにのんびりとくらしています。
はらっぱで緑のねじをまいてみたり、池にうつる月を食べたり、雨を結んでみたりしています。
さとうくんの毎日に起こる不思議なできごとを描いた幻想的な絵本です。
なにを言っているのか分かりませんよね。そのぐらい発想がすごい絵本なんです。
全60ページとボリューミーに感じますが、短いお話に分かれているので読みやすいです。
「うさぎのさとうくん つきよ」の魅力
他にはない世界観
さとうくんに起こる不思議なできごとが、優しい絵で描かれています。
子どもも私もほっこり優しい気持ちになります。
なんといってもこの絵本のおすすめポイントは「こんな発想あったんだ!」と感動するほどの発想力。
- 緑のねじをまくと木がにょきにょき生えてきたり。
- わきみずにうつったお月様を食べたり。
- 麦わら帽子の穴をのぞいてみると、そこには真夏の海が見えたり。
私では子どもに伝えられない「発想は自由!」ということを、代わりにこの絵本が教えてくれます。
うさぎのさとうくんは、本のすばらしさを改めて感じさせてくれました。
1000円ちょっとで(図書館なら無料で!)自分にない知識を教わったり、視野を広げてくれたりします。
絵本の中は、短いお話に分かれています。
その中でも子どもと私が特に好きなお話は「つきよ」と「おちば」です。
詳細はぜひ実際に読んで欲しいのですが、発想力のすごさを伝えるために少しだけ紹介させてください。
「つきよ」
さとうくんは月がきれいな夜、湖にやってきます。
湖にうつった月に近づいていくと、なんとその月をつかんで持ち上げて、地面まで引っ張ってくるのです。
水のなかにあった月はびしょびしょです。
その月をたき火で乾かします。
乾いた月をどうするかというと….
「おちば」
大きな木の下では葉っぱがすっかり落ちていました。
さとうくんは落ち葉の上を歩いたり転がったりして一番ふかふかの場所を探します。
ふかふかの場所を見つけたら、落ち葉をそっとめくって、カーペットの如く巻いていくのです。
カーペットのように巻かれた落ち葉を何に使うのかというと….
発想すごくないですか?私は感動しました。
この絵本は、さとうくんのまわりで起こる不思議なできごとが優しい絵と掛け合わされることで、幻想的な世界観になっています。
ゆったりしているさとうくんの時間の流れ。
この絵本は忙しい大人の心を落ち着かせてくれますし、自然に目をむけてその変化を楽しむことの大切さを教えてくれます。
6歳の子どももこの世界観がお気に入り。でも年齢が小さすぎると「?」になるかもしれません。
この絵本のおかげで、月を見たり、落ち葉の上を歩いたりしたときに、「さとうくんは月を食べてるかもね」「落ち葉まけるかな?」などなど、子どもと絵本を通じた会話もたくさんできそうです。
「うさぎのさとうくん つきよ」のまとめ
うさぎのさとうくんシリーズの「うさぎのさとうくん つきよ」を紹介しました。
他にはない素敵な世界観と発想力。
普段見落としている自然の美しさに気付くこともできます。
子どもの発想力を高める1冊としてもおすすめです。
よかったら子どもに見せてあげてください!